心惹かれた絵画作品に影のモチーフのものが多かったり、自身も影をモチーフに絵を描いていたり、気に入った影を見つけると写真を撮っていたり。影好きを自覚したのは、随分大人になってからだった。

小学生の時お絵描きでは、影は黒で描いたしそれが普通だった。
影がクレパスで塗りつぶしたような黒色ではないと気づいたのはいつだっただろうか。小学生の国語の教科書に「ちぃちゃんのかげおくり」という話が載っていて、しばらく友人たちの間で「かげおくり」という遊びが流行った記憶がある。影に注視した最古の記憶かもしれない。

たまに美しい色付きの影だってある。


影は地面に貼り付いているように見えるけど、影は陰とつながった、ひとつの空間なんだと気付いたとき更に魅力を感じるようになったように思う。
実は今回、影好きの話をブログにしようと過去に撮った写真を探していたら、「光」の写真もよく撮っていた。
どうも、興味があるのは「影」のみならず「光と影(陰)」のようだ。


光と影が好きなことを裏付けるような印象的な出来事をひとつ。
話は遡ること10年くらい前、YOUTUBEで「悪夢くん〈作:北村想/演出:寺十吾〉」という演劇作品を拝見した。
東京の小劇場で公演されたもので、光と影、陰の演出が美しくて感動し、寺十氏の演出作品を、いつか生で見たいと思った。この後、数年間、氏の出演作品、演出作品など見るために東京まで赴いたりもした。好きな作品もあったけれど、悪夢くんを見た時の、光の演出を生で見たい、という思いは消化されずにいた。
そのうち、演劇という世界から距離を置くことになり、思いは消化されないまま思い出となっていた。
ところが、月日が経った十数年後の今年2月。
用事があり東京へ行く際、運良く寺十氏の演出作品が同じ期間に上演されることを知り、久しぶりに小劇場へ足を運んだ。演目は、太宰治の人間失格。これぞ、10年前に見たいと思っていた光と影の演出作品だった。
願いが時間差で叶うことってあるものです。まるで誰かが調整してくれていたように。
タイミングよく見たかった公演を時を経て見れた奇跡。
潜在意識は、光と影に興味があることを私が自覚するずっと前から分かっていたのかもしれない。そして、今も私が気に入るであろう「光と影etc」を探し続けてくれているのかもしれない。
光と影の話は、ちょっと違う角度から、またいつか書こうと思います。
ーー追伸ーー
⭐︎「悪夢くん〈作:北村想/演出:寺十吾〉」⭐︎
ご興味おありの方⬇︎まだ動画、残ってました。
https://youtu.be/K2XfQ3JAXKo?si=MNV-NDjztXbDEJUD